KAIZEN REPORTブログ
2014.9.11 | LPデザイン制作の改善
ランディングページとは?改めてその定義を考える
前回の記事でもお伝えしたとおり、広告の入り口ページとなるランディングページの重要性が高まり、ランディングページやLPなどの関連キーワードでの検索数が増えています。
そこで、改めてランディングページ(LP)とは何か?その定義をコンバージョンラボとして考えてみたいと思います。
ランディングページとは、一般的には、「インターネット広告の受け皿となるページ」と言われています。「リスティング広告などの検索連動型広告やディスプレイ広告などのバナー広告をクリックした際に、最初に表示される(させる)ページ」のことです。入り口ページや着地ページなどと言われることもあります。
オフィシャルサイトなどは多くのステークホルダー向けにつくられていて、あくまで会社全体を過不足なく紹介するためのものであり、売上へと直結するコンバージョンへつなげるための広告の受け皿にはしづらいものです。
何かの商品やサービスに興味を持って検索した先に表示されるページであるため、検索キーワードやユーザーのニーズ(=質問)にマッチしたWebページでなければ意味がありません。
たとえば、「安価な化粧水が欲しい!」と検索しているユーザーに対して、広告をクリックした際に、「安価な化粧水であることがすぐに伝わるWebページ」である必要があります。更に言えば、同じように安価な化粧水を扱っているライバル企業のランディングページが複数乱立している中で、今度は安価なだけではなく、品質が魅力的なことや、パッケージデザインが良いこと、使いやすさなど、他社にはない魅力をコンテンツに転換して、伝えていく必要性が出てきます。そうすることで、オリジナリティーのあるメッセージを訴求でき、良いコンテンツを搭載したランディングページへと仕上がっていきます。
つまり、「広告の受け皿であるランディングページもまた広告」なのです。
こんなことは当たり前と言われるかもしれませんが、いざランディングページの制作を進めていくとあれもこれも情報を詰め込みたくなってしまい、結局、カタログや何でもついてる幕の内弁当のようになり、顧客目線で見れば、一体何のウェブページなのかわからない、ガチャガチャとしたまとまりの無いランディングページに仕上がってしまうケースも少なくありません。
適切な情報に絞りこみ、伝わりやすいシナリオやコンテンツへ転換されたものが良いランディングページ制作においては大切なことです。
ただし、他の広告と少し違う点は、たとえば、電車広告や雑誌広告のようにひとつのビジュアルで、伝えていくものではなく、1ページでありながらも、より詳しい情報をシナリオをもとに、コンテンツとして展開していけるという点です。もっと言うと、ユーザーはスクロールしながら、別ページに遷移することなく、興味のあるコンテンツを読み進めることができるということです。
「広告でありながらも読み物になる」のがランディングページです。
そのため、適切なシナリオやコンテンツを作っていく工程が欠かせません。ユーザーが離脱しないように、興味を持ってスクロールし続けてもらうためのシナリオ設計です。
シナリオ設計の考え方について詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
https://conversion-labo.jp/report/lp_design/1433/
https://conversion-labo.jp/report/lp_design/5076/
ここまでをまとめると、「ランディングページは、インターネットの広告の受け皿となり、広告をクリックした際に、最初に表示される広告ページである。また、一般的なワンビジュアルの広告とは異なり、スクロール型1ページの構造で、シナリオとマーケティング視点でのコンテンツ設計を必要とするものである。」
こんなところでしょうか。
また、ランディングページは分析ツール等を用いることで運用状況を数値化することができるため、投入してきた広告費に対してどれだけの売上や成果を達成することができたのかを明確に把握することができます。
さらに、運用状況を随時追うことで、目標とするコンバージョン率、コンバージョン件数、そしてその目標を達成するための広告予算も明確に見えてくるようになります。
たとえば、制作したランディングページで目標とするコンバージョン率が安定して達成できていれば、顧客獲得単価に、追加で増やしたいコンバージョン数を掛け合わせることで、必要な追加広告予算を容易に算出することができます。
すなわち、自社マーケティングの拡大に大いに有効活用できるということもランディングページを運用するメリットと言えます。
ランディングページを活用する企業の層について
従来のイメージのランディングページですと、健康食品や化粧品会社さんや情報商材を扱う企業さんが多いというイメージです。
ですが、実際のところは、BtB,BtoC問わず、幅広い業種の企業さんがランディングページを活用されています。
たとえば、
・真珠のインターネット販売業
・モデルキャスティング業
・インターネット大学
・テレビ会議サービス
・時計などのブランド品の宅配買取
・研修会社
・人材紹介会社
・ウェディングサービス
・映像/動画制作サービス
・家具のポータルサイト
・整体サロン
・家電メーカー
・ゴミ屋敷片付けサービス・・・・・etc
など多種多様です。
また、企業規模も1000億企業から、従業員1〜2名の企業まで多種多様です。
縦(従業員規模)にも横(幅広い業界)にも、自社マーケティングで売上を上げていく企業であれば、ランディングページを構築・運用されていくのだと思います。それは、インターネット広告市場がますます成長している中、多くのユーザーと出会えた先に、しっかりとした広告ページを設置したい(=しないと意味がない)と考えている企業が増えているからだと思います。
その意味では、まさに、「自社にとっての集客エンジンになる」のがランディングページです。
同時に、ユーザーと最初に接点を持つ入り口となるページであるため、「ウリ一辺倒」ではなく、「商品・サービスのブランドも意識」したランディングページが増えてきているようにも感じます。第一印象はとても大事です。その会社が表現するランディングページの印象や品質が、そのまま商品やサービス、企業イメージにも直結していくのだろうと思います。
その点では、ランディングページは「集客エンジンでもありながら、商品やサービスの価値を高めるブランディングツール」とも言えます。
そんな風に役割が変わってきているように感じます。もちろん、一番の目的は、「集客(申し込み、購入、資料請求などのコンバージョン)であること」に違いはありません。
広がるランディングページの用途
ランディングページの用途は、主に、自社の商品やサービスの集客のために活用されるための広告ページですが、近年は自社採用のためのリクルーティング用の広告ページとしても活用する企業も増えています。少子化などで人材不足が見込まれる中、ますますそうした各企業のランディングページへの取り組みが増えそうです。
また、他にもキャンペーンを告知する期間限定のランディングページの構築や、楽天市場さんなどのECショップのページをランディングページ型で制作したいなどの依頼も増えています。
いくら検索広告やバナー広告、ディスプレイ広告に費用をかけても、クリックした先の着地ページで魅力を伝え、ユーザーの行動を促すことができなければ意味がない、広告投資が見合わない。そういうフェーズに入ってきたのだと思います。
その意味でも、広告流入だけに限らず、自然検索や参照サイト経由においてもさまざまな入り口となるページに広告的な発想がより必要とされていることだと思います。
ランディングページについてもっと詳しく知る
これまでコンバージョンラボでは、ランディングページの役割や開発のポイントについてさまざまな角度から、記事を書いてきました。
もちろん、コンバージョンラボ独自の視点で書いているため、一般的な考え方とは異なる部分もあるかもしれませんが、ランディングページの理解を深めるため、あるいは実際にlp制作に着手するにあたり、ぜひご参考にしていただければと思います。
【ランディングページの基礎】
【ランディングページの役割】
【ランディングページの活用法】
・LP制作ツールを活用してインハウスでランディングページを制作する
・自宅で学ぶ「ランディングページの制作から運用」まで【まとめブログ】
・BtoBとBtoCでのランディングページデザインの違いと制作ポイントを紐解く
【ランディングページの作り方(デザイン・コーディング)】
・良いランディングページの成否を決める、ワイヤーフレーム設計
・ランディングページは、長い方が良いか?それとも短い方が良いか?
・ブランドイメージとコンバージョン率向上を両立させるLPデザイン
・デザインや動的な表現が立ちすぎているとコンバージョンが出づらい??
【スマートフォンランディングページについて】
※実際のランディングページのまとめもこちらの一覧からご覧になれます。
>> 前回の記事 成長し続けるインターネット・スマートフォン広告市場におけるランディングページの重要性
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2014.1.9 LPデザイン制作の改善
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2017.5.17 LPデザイン制作の改善
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2022.9.30 LPデザイン制作の改善
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2016.4.25 LPデザイン制作の改善