KAIZEN REPORTブログ
2017.11.20 | LPデザイン制作の改善
コンバージョンしたキーワードを元にランディングページを改善する
今回の記事では、初期構築後のランディングページの改善についてお伝えいたします。
実際の改善には、ヒートマップやGoogleアナリティクスによる分析結果から、さまざまな切り口が考えられますが、今回はコンバージョン獲得のための最適化の一つの方法として、「CVしたキーワード」を元にしたランディングページの改善についてお伝えしたいと思います。
Googleアナリティクスを使用したランディングページ改善についてこちらで詳しくご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
https://conversion-labo.jp/report/analyze/7849/
事前の仮説と照らし合わせる
初期構築前の事前調査などで、ある程度、ユーザーが興味を持っているキーワードは想定できます。
Googleアドワーズのキーワードプランナーなどで検索ニーズの高いキーワードを事前に調べたり、Googleトレンドなどでキーワードニーズなどを調べることができます。
また、すでにリスティング広告の運用を行っているランディングページをリニューアルする場合は、実際にCV数の多いキーワードや流入数の多いキーワードもわかるかと思います。
とはいえ、初期構築の段階やリニューアル初期段階では、あくまで仮説にすぎないため、実際に初期制作後またはリニューアル後の運用段階にどのようなキーワードで流入し、CVしているのかを改めて知る必要があるでしょう。
そして、そうしたCVキーワードが適切にランディングページに盛り込まれているかといった視点から改めて改修作業を行ってみることも必要な場合があります。
※Googleアドワーズキーワードプランナー
実際の広告流入におけるCV獲得キーワードから仮説を立てる。
実際の運用を行うと、広告流入においてのコンバージョン獲得数上位を占めているキーワード群がわかってきます。
そうした上位キーワード群から、改善内容を検討していきます。
キーワードが複数ある場合は、改善の視点も複数生まれます。
そうした場合には、改修のステップをいくつかに分けて、A/Bテストを行いながら、より成果の出るキーワードやコンテンツの改修の仕方を見極めていくのが良いでしょう。
CVキーワードと現状のLPに内容の乖離はないか
改修の変更レベルは、コンバージョンしているキーワードと現在のランディングページを比較した際に、どれだけの乖離があるかにもよって変わってきます。
複数コンバージョンしているキーワードがありながらもカバーできているコンテンツが少ない場合は、全体的な変更が必要になってきます。
一方で、網羅できていないキーワードが少ない場合は改修内容の幅も小さくなります。
全体のコンバージョン数に大きく影響しながらも、ランディングページに反映できていないキーワードがある場合は、そもそものランディングページ全体の構成自体を変更し、大幅に作り変えるか、新たに全く異なるページを立ち上げてテストを行ってみるなどの思い切った方法をとることも考えられますし、実際にそうしたケースもあるでしょう。
キーワードからターゲット像を見直してみる
大幅な変更が必要になる場合は、当初設定していたターゲット像自体がずれていた可能性もあります。その場合は、改めてペルソナを見直してみることもひとつの方法です。
とりわけペルソナの項目の中でも、想定される「悩み」や「課題」などはユーザーが差し迫った解決ニーズを持っている可能性が高いため、新たなシナリオ設計の軸になる仮説を構築することができます。
成果を測定しやすい改修を行う
CVキーワードに変更した改修デザインがどこまでのパフォーマンスの違いをもたらすのかは実際にA/Bテストを実施しないとわかりません。
できる限り、変化がわかりやすい領域で、CVキーワードへの変更や追加を行うことが良いかと思います。
変化が如実にわかりやすいのは、「ファーストビュー」になるでしょう。
ファーストビューは訪れたユーザーがほぼ100%見る画面のため、テストの成果も測りやすいと言えます。
改修内容としては、たとえば、ファーストビューのキャッチコピーをCVキーワードを盛り込んだ内容に変更するといったやり方です。
現状のキャッチコピーのままのパターンをAとして、CVキーワードを入れて変更したパターンをBとしてテストを行い、どちらがコンバージョン率の向上やページのスクロール率または離脱率に影響するのかを見ていきます。
また、ファーストビューのA/Bテストを先に実施することで、ランディングページ全体をCVキーワードに寄せて改修すべきかの判断もできるため、改修のステップを1)ファーストビュー2)全体と分けることで、時間をかけてページ全体を改修したにもかからず、成果に影響がなかったなどの時間的なロスを回避することもできます。
SEO対策に活用し、自然検索からの流入を狙う
コンバージョン獲得に貢献したキーワードを元にコンテンツの改修を行っていくと、自然検索からの流入も期待できるようになります。
ユーザーのニーズを満たすコンテンツ設計であれば、検索結果でも上位表示される可能性が高まります。
ただし、ランディングページは主には広告の受け皿として活用されるものであり、かつ、SEO対策は、非常に時間もかかり、結果も見えづらいため、あくまで参考としての情報に留めたいと思います。
まとめ
このようにランディングページは運用することで、さまざまなデータを得ることができます。今回お伝えしました「CVしたキーワード」も、ランディングページの改善のベースにできる重要な要素であると意識しておくことで、改善に有効な情報・データとして活用できます。
また、ランディングページとキーワードの関係についてこちらでも詳しくご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。
https://conversion-labo.jp/report/lp_ad/4090/
一つ一つの運用データをどのような切り口で切り取るかによって、その後のランディングページのパフォーマンスも大きく変わってくるでしょう。
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