KAIZEN REPORTブログ
2014.8.8 | LPデザイン制作の改善
成長し続けるインターネット・スマートフォン広告市場におけるランディングページの重要性
インターネット・スマートフォン広告市場の成長
インターネット広告市場はますます伸びています。
電通の発表によると、昨年2013年(1〜12月)の日本の総広告費5兆9,762兆円という形で、景気の回復傾向や増税前の駆け込み需要により、前年と比べて、101.4%の伸張となりました。
その中でも、インターネット広告費は9,381億円(前年比108.1%)となり、広告市場拡大の一躍を担っています。
言うまでもなく、ますますインターネット広告市場は伸びていくと予想されています。さらに、スマートフォンの普及の拡大に伴い、スマートフォンの広告市場も大きく伸びています。
※スマートフォン広告市場規模は、1,652億円。前年比193.0%(2013年・シードプランニング調べ)
このような市場の環境の中で、実際に広告主となる企業としては、増え続けるインターネット・スマートフォン広告の中でもどのようなプランで広告を投下していくかということがより大変になっていくと思います。
大企業になればなるほど広告に投資するコストも増していくと思います。対して、中小企業は、予算の中で、如何に広告の効果を高めていくかが重要になります。
いずれにしても、インターネット広告市場やスマートフォン広告市場が成長していく中で、リスティング広告による検索連動型広告やディスプレイ広告への費用投下が増える分、かけたコストに対して”より確実な成果”を出していくことが求められます。
当然のことだと思いますが、広告を投下するだけで、成果につながらなければ意味がありません。
広告をせっかくクリックしてもらい、見たいページに来てもらったとしても、訪問者に対して、目的を達成してもらわずに離脱されることは避けたいところです。
広告のプランニングと同様により重要になるのは、着地した先のページで訪問者にきちんとアクションしてもらうこと。コンバージョンに結びつけることです。
つまり、着地先のページの善し悪しによって、せっかくの広告費がムダになってしまう可能性が多いにあるということです。
そのためには着地するランディングページがどのようなものであるかがとても大切になってきます。
このことは既にウェブマーケティングに注力し、ランディングページを作成し、運用されている企業からすれば、ごく当たり前のことだと思いますが、まだまだWebマーケティングの世界において浸透していないように思います。
ちなみに、ランディングページ自体のマーケットも拡大しています。たとえば、Googleトレンドで「ランディングページ」と検索いただくと2007年からずっと右肩上がりで検索数が増えていることが分かります。
まとめると先に上げた二つの大きな市場の動きからこれまで以上にランディングページの重要性が増してきていることがわかります。
インターネット・スマートフォン広告市場の拡大
⇒広告予算の投下が増える=投資対効果がより求められる
ランンディングページ自体のパフォーマンス
⇒競合他社もランディングページに力を入れ始める=差別化が必要
ということが言えそうです。
ランディングページへの力の注ぎ方
では、ランディングページにどのように注力していけばいいのでしょうか?
ひとつひとつ詳細をお伝えしていくとそれぞれ大きなテーマになってしまいますので、ここではポイントをお伝えしたいと思います。
ランディングページをつくり始める前に
●自社で設計・運用したほうが効果的か、外部に依頼すべきを決める
●そもそもランディングページを活用したマーケティングに自社の商品やサービスが適しているかを検討する
※検索マーケットボリュームと自社の商品・サービス単価の兼ね合い
●目標設計(広告費の設定と目標コンバージョンの設定)
ランディングページの設計
●「競合との違い」や「自社ならではのウリ」はなんであるか?
●競合と比較してのコンテンツの充実度や独自性
●リスティングキーワードに連動したコンテンツ・コピーライティング
●一目で関心を持ってもらうファーストビューの設計・コピーライティング
●訪問者を飽きさせないシナリオ展開の設計
●ユーザーを迷わせないナビゲーションの設計
●離脱せずにスムーズに入力できる問い合わせフォームの設計
ランディングページのデザイン
●自社のブランドや強み、魅力が伝わる世界観を表現したデザイン
●飽きさせずにスクロールしてもらうためのデザイン
●コンバージョンエリアを含めたUIデザイン
ランディングページの動的表現
●ユーザーの目線の動きを邪魔しない適度な動的表現
●離脱を引き起こさない表示速度
ランディングページの改善・運用
●クリックポイントやスクロール率、各セクションの関心度合いなどを検証する解析ツールを活用した改善
●A/Bテストによる成果の高いランディンページへの絞り込み
●エントリーフォーム最適化(EFO)による離脱防止
(もちろん、これで全てではありません)
などといった形であらゆる集客の受け皿であるランディングページには実にさまざまな要素が想像以上に盛り込まれています。
さて、要素はいろいろですが、中でも重要なのは、設計段階だと思います。
デザインや動きが素晴らしいランディングページはもちろんありますが、前回の記事でも書いたように、それだけでは期待するコンバージョンは出ない(=出しづらい)と思います。
ユーザーは競合のランディングページを見ながら比較をし、その中で、自社のランランディングページに訪れてもらった時に、共感する気持ちや買いたい気持ちを抱いてくれるかというところです。
そのためには、そもそもの競合企業のランディングページを知りながらも、どのように違いを出すのかを考え、かつ、自社ならではのウリは何であり、それをどうわかりやすく表現すべきなのかを同時に考えなければなりません。
そして、1枚のランディングページの中で、どのような情報を配置し、上下関係を含めた情報の展開をどのようにしていくのかを
適切に設計していく必要があります。
その上で、デザインやコーディング、運用など力を注ぎこまねばならないフェーズへと移行できます。
まさに、「一球闘魂」ならぬ「1ページ闘魂」の気迫がランディングページの開発・運用には必要なのです。
はじめる前は1ページだからと考えていても、いざやってみると”想像以上に大変(汗)”とおっしゃる方が多いのはこういったところに理由があるんです。
今回は、Webマーケティングの大きな市場の目線から、ランディングページとはどうあるべきを改めて考えてみました。
>> 前回の記事 デザインや動的な表現が立ちすぎているとコンバージョンが出づらい??
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