KAIZEN REPORTブログ
2014.5.30 | LPデザイン制作の改善
ブランディングとコンバージョン率向上を両立させるLPデザイン
ランディングページの目的は、問い合わせや資料請求・あるいは購入件数を増やす、つまり、高いコンバージョンを出すことにあります。
高いコンバージョンを出すには、検索マーケットに合わせて、最適なターゲットと必要なコンテンツを設計し、興味・関心を高めるシナリオが必要になってきます。
そのうえで、どう見せていくのかという”デザイン”が重要になるわけですが、大きく2つの側面があると思っています。
ひとつは、コンバージョン率を高めるためのデザイン、ふたつめは、ブランドイメージを伝えるためのデザインです。
一口にデザインと言っても、アプローチがそもそも異なるデザインを両立して考えていく必要もランディングページ制作において大事だと考えます。
コンバージョン率を高めるデザインって?
コンバージョン率を高めるためのデザインとは、「ユーザーのアクションに結びつけていくデザイン」です。
たとえば、以下のような要素が該当します。
1)ファーストビュー内における要素の配置
2)ヘッダーからフッターまでの間にある各セクションの視覚的な展開
3)設定したコンバージョンに向かってもらうためのCTAの配置
いわゆるUIデザインに該当する部分でもあります。
たとえば、問い合わせボタンの色をランディングページ全体の色に対して、どのような配色をしていけば、認識しやすいのか。
あるいは、ボタンそのものの色やデザインだけでなく、ボタン前後のコンテンツの色やレイアウトや余白の間隔など、目線を移動してもらうための点ではなく、線で考えるデザインもアクションを起こしてもらうための重要な仕掛けです。
ユーザーに見てもらいたい情報を、すんなり頭に入ってくるように、デザインしていくことで、アクション、つまり、コンバージョンに結びつけていきます。
ブランドイメージを伝えるデザインって?
ランディングページは、消費者やユーザーが企業や商品と出会う入口となります。
はじめての出会いにどのような印象を抱いてもらうかは非常に重要なことは言うまでもありません。
“売り”が優先になると、ついつい、企業のブランドイメージを伝えることを忘れがちになりますが、自社の商品やサービスの世界観も含めて、購入したい、申し込みたいと思ってもらうことが、長期的な消費者やユーザーと関係を築いていくきっかけにもなります。
また、そのような考え方で構築したランディングページは、長持ちするランディングページにもなります。
2本目、3本目とマーケティングのテストをしながら、ランディングページの本数を増やしていくにしても、明確な世界観の基準がベースにあれば、より実践しやすくなります。
ブランドイメージを伝えるデザインとは、キーとなるイメージカラーや、写真・フォントなどを適切に組み合わせていくことです。
目線の移動といったアクションを起こしてもらうためのデザインという観点から、今度は、色や写真から伝わるイメージ・世界観を表現していくことでになります。
そのためには、マーケットの中での、その企業の商品・サービスが持つ特徴や強みを理解し、どのようなポジションで発信をしていけばいいのかを情報整理する必要があります。
競合がどのような訴求を行ない、どのようなデザイン・世界観を表現しているか、キーとなるカラーを何色にしているか。などの分析と元に、マーケットの中でのポジションと一方で、企業側が表現したい世界観とのバランスを見ながら、ブランドイメージを設定・表現していくというプロセスになり、左脳的な分析と右脳的な想像(創造)を駆使して、世界観を作り出していく作業です。
つまり、俯瞰的な視点から落とし込んでいくデザイン(ブランドイメージ伝達)とユーザー目線で手前の視点から積み上げていくデザイン(コンバージョン率向上)の両方の視点が必要になるわけです。
それを両立させるところに、ランディングページならではの面白さがあるのではないかと、制作する側の立場としては思っています。
どちらのデザインも非常に追いかけがいのあるテーマです。
>> 前回の記事 レスポンシブデザインとランディングページの相性を考えてみる
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