KAIZEN REPORTブログ
2023.11.30 | 広告運用の改善
Google/Yahoo!だけじゃない!アフィリエイト・記事広告など多様な媒体と組み合わせたランディングページ運用の方法
これまで、ランディングページを受け皿としたWEBマーケティングにおける主要な広告媒体はGoogleやYahoo!の検索広告やディスプレイ広告がメインとされてきましたが、ここ数年でLINE・FacebookといったSNS系の広告や、アフィリエイトといった新たな媒体を活用した運用手法が増えています。
従来のGoogleやYahoo!ではリーチできなかった層にアプローチできたり、既存の広告運用手法よりも高い効果が期待できたりと、さまざまなメリットがある一方で、これらの媒体にはそれぞれ特徴があり、その特徴を把握することが難しくなっています。
特に、運用媒体は成果によって一律に比較することが難しく、対象商材・ターゲットユーザー・マーケット状況を踏まえて、適切に選択を行うことが必要不可欠となります。
また、広告を含めた運用媒体はいわばユーザーにとっての「入り口」であり、そこからLP内の情報を精査し、購入や資料請求、問い合わせといったコンバージョンという「出口」に誘導することになります。
つまり、LP内の情報と、実際に広告が連れてくるユーザーが求める情報が異なる場合、コンバージョンに至ることは難しくなってしまいます。
そのため、LPを活用したWEBマーケティングの成果を最大化するためには、「LPで伝えたい情報を求めているユーザー」を連れてくることが求められ、それを実現するための媒体選定が非常に重要です。
今回の記事では、2023年11月段階で、特にLPを受け皿として運用する際に相性が良いとされる運用手法と、その効果を高めるLPの考え方についてご紹介します。
目次
それぞれの媒体の特徴を知る
自社の運用にふさわしい媒体を選ぶためには、まずそれぞれの媒体特徴をしっかりと把握する必要があります。
ここでは、実際に弊社がLPを主体とした集客・改善運用を行う際に、よくLPと組み合わせることが多い以下の媒体に絞ってお伝えします。
・【王道】Google/Yahoo!
・【情報拡散】SNS系(LINE/Facebook/Twitter(X))
・【2段階の情報伝達】アフィリエイト/記事広告
【王道】Google/Yahoo!
まずはGoogle/Yahoo!からご紹介します。
ご存知の方も多いかと思いますが、あらためてどんなユーザーや商材との相性がよいかをご紹介します。
媒体の特徴/リーチできるターゲット
GoogleとYahoo!といっても、それぞれ検索広告やディスプレイ広告など、さまざまな配信手法が存在します。
その中でも特にLPと相性が良く、最も使用頻度が高いのが「検索広告」です。
検索広告はその名の通り、「検索時に表示される広告」を指し、ユーザーがGoogleとYahoo!で何かしらのキーワードで検索を行った際に検索結果画面の上部と下部に表示される広告を指します。
たとえば、「ランディングページ 運用 最適化」というキーワードの検索では、以下の図のような検索結果が表示されます。
この「スポンサー」と印がついた枠に表示されるページは、すべて企業・個人が広告費を払い、掲載を行っています。
実際にこの図の2番目に表示されているページは弊社が運用するLPが表示されています。
この検索広告の特筆すべき点として挙げられるのが、「ユーザーの特定のキーワードでの検索時に狙って広告を出せること」にあります。
今回の図では、「ランディングページ 運用 最適化」というキーワードであるため、このキーワードで検索するユーザーは「すでにランディングページを運用していて、その成果を改善したいと考えているユーザーである」可能性が高いと考えられます。
そのようなニーズを持つユーザーと弊社のランディングページ最適化のサービスの相性が良いため、広告主(弊社)としては、1つのビジネスチャンスが生まれる可能性が高いところに広告を置いておけていると言えるかと思います。
相性の良い商材/マーケット
このように、検索広告は「特定のニーズを持ったユーザー」が「ニーズを解消するサービス/商品を探している」タイミングで広告を表示させることができる配信手法です。
そのため、「ニーズが顕在化している」ターゲットと特に相性が良いです。
たとえば、「目元のシワを目立たなくしたい」といった、“目の前に課題が存在する”パターンに強いです。
また、「(目元のシワを目立たなくするために)化粧水が欲しい」といった、“課題解決のために”“求めているソリューションが明確”である場合にも効果的です。
この場合のターゲットは「目元のシワに効く化粧水」を求めているので、LPに流入しても情報をしっかりと読み込んでくれる可能性は高いでしょう。
逆に、相性がよくないのが「ニーズが潜在化している」ターゲットです。
「なんとなく肌の調子が悪いな…」というレベル感では、「目元のシワに効く化粧水」は検討テーブルにはあがりますが、他にも「通院」「エステ」「サプリメント」というように、星の数ほど選択肢があるため、いきなり「この化粧水はここがすごいですよ!」と言われても、“化粧水を買うのが今の自分に一番いいの?”という疑問に答えることができず、離脱される可能性が高いです。
そんな「顕在層以外」のユーザーを獲得するために必要なのが、冒頭で紹介したSNS系の広告やアフィリエイトなどの媒体です。
【情報拡散】SNS系(LINE/Facebook/Twitter(X))
次にご紹介するのはSNS系の広告媒体です。こちらもここ数年で知名度・認知度が急激に伸びている媒体になります。Google/Yahoo!とはアプローチできるターゲットや方法が異なるので、以下で詳しく紹介していきます。
媒体の特徴/リーチできるターゲット
SNS系の最大の特徴が、「ユーザーが自主的に集まるプラットフォームである」ことが挙げられるかと思います。
「特定の検索をするために開く」Google/Yahoo!と異なり、SNS系はユーザーが自ら「投稿される“何らか”の情報を求めて」アクセスしています。
この“何らか”という漠然とした状態であることがポイントで、「解決策を見つける」ことがゴールの検索広告と異なり、「SNSにアクセスすること」自体がゴールとなります。
そのため、必然的に不特定多数の情報を目にすることになります。
SNS広告は、そのプラットフォーム内の投稿の1つとして広告を表示させる手法であるため、「検索行動を行っていない」ユーザーに対しても、広告を認知させる、見てもらうことができる広告となります。
そのため、「今」ニーズの解消を求めている顕在層ユーザー以外にもリーチすることができます。
相性の良い商材/マーケット
SNS広告ではさまざまな情報の1つとして広告表示ができるため、「検索行動を起こしてはいないものの、漠然とニーズを抱えているユーザー」との相性が非常に良いです。
また、広告は基本的に画像とセットで表示されるため、LPに流入する前にある程度の情報伝達ができることも魅力の1つです。
たとえば、「目元のシワが気になるな…」と悩んでいるユーザーに、「目元のシワを改善できる化粧水です!」とアピールすることができ、もともと化粧水を探すためにSNSにアクセスしていたわけではないユーザーをLPに誘導することができます。
このように、これまでGoogle/Yahoo!ではリーチできなかった層にアプローチできるようになったことで、WEBマーケティングの可能性がぐっと広がりました。
【2段階の情報伝達】アフィリエイト/記事広告
最後にご紹介するのがアフィリエイト広告と記事広告です。
なお、アフィリエイト広告はさまざまな種類がありますが、ここでは「LP流入前に別ページを挟む」タイプのアフィリエイトを例として話をさせていただきます。
媒体の特徴/リーチできるターゲット
アフィリエイトと記事広告は前段までの2つの媒体と比較すると若干知名度が落ちるため、これらがどういった手法であるかを少し紹介します。
アフィリエイト
アフィリエイトはざっくりと言えば、広告主にかわって別の誰かが紹介を代行するサービスのようなイメージが近いかと思います。
一般的なアフィリエイトサービスでは、広告主がアフィリエイトサービスに販売してほしい商品を登録し、そのアフィリエイトサイトに登録している、アフィリエイターと言われるライターのような人たちが自らのブログ等でその情報を発信し、その情報を見たユーザーがそこから最終的に購入や資料請求などのコンバージョン行動を起こすことで、アフィリエイターに報酬が支払われる仕組みになっています。
実際にはさまざまな種類のアフィリエイトサービスがあるため一概に言えない部分も多いですが、LPとの相性の良さから、この記事ではこのタイプに焦点を当ててご紹介します。
記事広告
記事広告はスマニューなど、情報記事が並ぶいわゆる「記事媒体」の中に表示される広告です。他の記事の並びで自然に表示されることから、ネイティブ(自然)広告とも呼ばれています。
その特徴の1つに、広告文/見出しから直接LPに誘導するのではなく、一度「記事LP」と呼ばれる、これまたブログに近いページに誘導してからLPに誘導する2段階の情報伝達フローがあります。
※遷移フロー例)(Yahoo!から記事LPに誘導)
アフィリエイトも記事広告も、一見、余計なフローが挟まることで離脱が増えてしまいそうな印象を受けるかもしれませんが、実はこのクッションが入ることがLPのコンバージョンを高める要因の1つであったりもします。
ニュースや情報を求めてニュースプラットフォームにアクセスして読みたい記事をザッピングしている中で、気になる広告を見つけて、そこにアクセスするという特性上、リーチできるターゲットの属性としては、SNS広告同様、「検索行動は起こしていないが、漠然としたニーズを抱えている層」になります。
ここで1つ注意しなければならない点として、ユーザーは「ニュース」を読みたいという目的を持ってアクセスしているため、最終的なゴールは「知識欲を満たすこと」にあります。
そのため、記事だと思ってアクセスしたページが「売り感」の強いLPだった場合、求めている温度感と違うとして中身を見ずに離脱されてしまう可能性が高くなります。
そういった「売り感を忌避する」ユーザーに対しては、あえて「売り感のない」、記事タイプのページとの相性を高めることになります。
なお、記事内容はあくまでも客観的な視点での一般情報を交えた内容とすることで、より売り感を軽減することができます。
このように、アフィリエイトも記事広告も、「LPの流入前に、啓蒙や情報提供を行うページである」ことが特徴となります。
相性の良い商材/マーケット
先述の通り、リーチできるターゲットは「検索行動は起こしていないが、漠然としたニーズを抱えている層」ではありますが、相性が良い商材はSNS広告とは若干異なります。
弊社では、特にニッチなターゲットにリーチする際にアフィリエイトや記事広告を積極的に採用しています。
これは先述の特徴である「LPの流入前に、啓蒙や情報提供を行うページがある」に起因したものです。
化粧水など、誰しもがソリューションとして認識している商材は、「肌が綺麗になるよ」と言われても、今さら驚きや気付きにつながることはなく、周知の事実であると思います。
一方で、仮に、「化粧水」という商品がこの世に存在していない場合、付随して「洗顔後に化粧水を塗る」という概念自体が存在しなくなります。
そのため、ユーザーも「肌を綺麗にする手段」は探しているものの、「化粧水」を探すことはないため、「洗顔後に化粧水を塗ることの重要性」から説明を始める必要があります。
このような商材では、いわゆる「概念の啓蒙」を行ってから、「商品としての優位性」をセットで伝える必要があり、情報量が多く、1つのページで完結させようとすると、どうしてもページが長すぎてしまう場合があります。
そんなときに、「概念の啓蒙」のみを行うページがあれば、LPにはその前提に共感したユーザーのみが流入することになり、「商品としての優位性」を説くLPとの親和性が高まった状態でもあるため、コンバージョンに至る確度がより高くなります。
こういった、レッドオーシャンなマーケットや、自分のニーズが解消される選択肢がこの世に存在することに気づいていないユーザーにリーチする際に、非常に相性が良い媒体です。
まとめ/媒体と連動したLP自体のあり方について
いかがでしたでしょうか。
今回は特にLPと相性が良い広告媒体を3つご紹介させていただきました。
また、今回ご紹介した媒体以外にも活用できる媒体や、そもそもWEBを見ない層にアプローチする方法などもありますので、そちらはまた別の記事でご紹介できればと思います。
なお、弊社ポストスケイプでは、LPの制作・改善だけでなく、集客面も含めたソリューションのご提案・ご提供を行っています。
そのため、
・他に相性が良い集客方法はないのか?
・広告とLPの関係性は良好か?
・WEBマーケティングを全体的に効率化できないか?
などなど、皆様のお悩みを解消する提案を行っておりますので、興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お問い合わせください。