KAIZEN REPORTブログ
2024.9.30 | アクセス解析の改善
ユーザーアンケートを用いたランディングページの制作・改善
ランディングページの制作や改善を行う際に欠かせない視点として「ユーザーがどう感じるか」という考え方があります。
制作する側が、どんなに良いランディングページだと思ったとしても、最終的に良いかどうかを判断するのはユーザーであるため、制作に携わる人間はどんな立場であれ、常にユーザー視点を持つことが重要となります。
とはいえ、人それぞれ年齢・性別・経験・価値観が異なるため、100%ユーザーと同じ視点を持つことは非常に難しく、制作現場の手応えと実際の成果が乖離してしまうことは珍しいことではありません。
そこで、ユーザーの感覚と制作現場の感覚を埋める方法の1つに「ユーザーアンケート」を活用する方法があります。
ユーザーアンケートとは、実際にターゲットとするユーザーと近しい属性の方に意見を聞くことで、新たな視点の発掘や重要視点の再確認を行う手法です。
どんなに経験が豊富なマーケターでもユーザーの考えを全て把握することはできないため、ある種の「答え合わせ」ができるこの手法は、最終的にユーザーのコンバージョンアクションをゴールとするランディングページと非常に相性が良く、成果改善に直結するヒントが見つかることも少なくありません。
実際に弊社も初期制作フェーズやリリース後の分析・改善フェーズでユーザーアンケートを用いることも増えているため、今回は「ユーザーアンケートを用いたランディングページの作り方・改善の仕方」をご紹介させていただきます。
なお、弊社では株式会社メンバーズが提供しているポップインサイトを使用しているため、本記事ではポップインサイトを例としてご紹介させていただきます。
目次
ランディングページの制作・改善で特に役立つユーザーアンケートの種類
一口にユーザーアンケートと言っても、複数のユーザーにアンケートを取るものから、1対1のヒアリングを行うものまで、様々な種類があります。
ポップインサイトをはじめとした調査ツールも複数の選択肢があるものが多く、ツールを使う際には、目的に応じた正しい手法の選択が必要となります。
様々な選択肢がある中で、特にランディングページの制作・改善と相性が良い手法は、大きく分けると次の2軸になります。
マーケットに対するユーザーの価値観・考えを可視化する
ランディングページを新たに制作する場合にも、既存のランディングページを改善する場合にも必要な考えとして、「ユーザーが意思決定を行う際の思考」「商品・サービスの選定ポイント」を把握することが重要となります。
たとえば、競合が多いマーケットでは、各競合がそれぞれの強みを伝えるための切り口で訴求を行なっている状態となり、なかなか競合との差別化ができなかったり、競合優位性が見出せず埋もれてしまったりしてしまうケースも少なくありません。
逆に、ニッチな商品・サービスの場合、マーケットの情報が少なすぎることで、かえって傾向が掴みきれず、何を訴求したらいいのかがわからないケースも。
そこで、ユーザーアンケートを使用することで、「ユーザーの興味・関心」を見える化し、訴求すべきポイントが明確化され、目指すべきランディングページのコンセプトや改善施策の方向性が考えやすくなります。
特定のページ・デザインに対しての客観的な意見を可視化する
こちらは特に改善フェーズで特に有効な手法になりますが、ランディングページに対してテコ入れを行う際に、改修後のデザインが改修前のデザインよりも優れているか否かの判断に迷うことも多いと思います。
関係者の間では訴求内容・見た目ともに優れていると感じた改善案を実装したにもかかわらず、かえって効果が下がってしまっては意味がありません。
従来のLPOでは、その結果は実装・運用してはじめてわかることでしたが、ユーザーアンケートを使うことで、実装する前にユーザーに受け入れられるページ内容になっているか否かがわかるようになり、より確実性の高い改善のみに絞って実施することができます。
次の章からは、実際に弊社が活用しているユーザーアンケートとその具体的な活用方法をご紹介させていただきます。
特定のLPの良い点と悪い点をユーザーに直接聞ける!ユーザーテストExpress
1つ目にご紹介するのは、ユーザーテストExpressという調査方法です。
これはある特定のランティングページを実際にユーザーに閲覧してもらい、その様子を撮影することで、ユーザーがページ上のどのポイントを良いと感じ、どのポイントを悪いと感じているのかを見える化できます。
また、調査対象は自社のLPだけでなく、URLさえわかれば、世界中に存在するどのページを対象とすることも可能です。
そのため、勢いのある競合のページのどこにユーザーが魅力を感じているかを見える化することで、自社LPに足りない要素や目指すべき方向性も見えてきます。
勝ちデザインがリリース前にわかる!ABテストExpress
続いてご紹介するのは、複数のユーザーに対して、複数のデザインを比較してもらい、どのデザインが最も良かったかを投票してもらう、ABテストExpressです。
1対1の要素が強い、深掘り型のユーザーテストExpressと比較すると、一気に複数人の意見を集めることができる、1対多の、拡散型のテストになります。
使い方はさまざまですが、主には自社のLPと競合のLPのメインビジュアルを比べたり、自社LPの改善案を実装する際のビフォーアフターのデザインを比べたりすることで、いずれの場合も、リリース前に答えを知ることができるため、実際に運用して結果を知る場合と比較して、検証にかかる広告費や時間を大きく削減することが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は特にランディングページの制作・改善に有効な2つのユーザーアンケートの機能をご紹介させていただきましたが、今回ご紹介した2つ以外にも、ランディングページの成果改善に活用できる手法はまだまだあります。
また、ユーザーアンケートはランディングページ以外にも、メルマガやバナーのクリエイティブ改善など、様々な媒体・手法に活用することができます。
弊社では今後もユーザーアンケートの有効な使い方を随時ご紹介してまいります。
また、弊社ポストスケイプでは、WEB広告の成果獲得にお困りの企業様のランディングページの分析・改善のご提案を行なっています。
・ユーザーの求める情報設計になっているのか?
・情報伝達の不一致が起きていないか?
・今のページの問題点がどこにあるのか?
・どうテコ入れすれば成果改善が期待できるのか?
などなど、皆様のお悩みの解消する提案を行っておりますので、興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お問い合わせください。