KAIZEN REPORTブログ

2023.7.31 | アクセス解析の改善

【CVX活用講座Vol.26】WEBマーケターに朗報!CVXならABテストの実施とGA4での分析がワンストップで実現できる

【CVX活用講座Vol.26】WEBマーケターに朗報!CVXならABテストの実施とGA4での分析がワンストップで実現できる

今回の記事で26 回目を迎えたインハウスのLP制作/改善を支援するLPOツール「CVX(シー・ブイ・エックス)」の活用講座。

今回は、LPの成果改善に欠かせない「ABテスト機能」と「GA4での分析」にフォーカスします。

GoogleアナリティクスのユニバーサルアナリティクスやGoogleオプティマイズといった、WEBマーケティングに必須であったページ分析やABテストのツールが次々とサービス終了を発表し、アフターコロナならぬ、アフターグーグルの新たな改善様式への適用を迫られているWEBマーケティング界隈。

今回ご紹介するCVXのABテスト機能とGA4との連携機能をうまく使いこなし、アフターグーグルの適用へのスタートダッシュを切り、競合企業と差をつけましょう。

LPの成果改善に必要なABテストツールの条件

無料ABテストツールであるGoogleオプティマイズの2023年9月でのサービス終了がアナウンスされたことで、多くの企業が代替となるABテストツール探しに奔走していることと思います。

ABテストツール自体は世に多く存在しているものの、「LPの成果改善に必要な要素」が揃っているツールとなると、一気に数が絞られてしまいます。

費用対効果が重視されるLPの運用において、ABテストは「思い立ったらすぐに開始できること」と「テスト結果を細かく分析できること」が特に重要です。

そのため、あまりに多機能すぎることでテストを立ち上げるまでに必要な手順が多く、テストが開始されるまでに時間を要してしまったり、使いこなすまでのラーニングコストがかかってしまうツールではスピード感が足りずに、機会損失につながってしまいます。

また、ツール自体が独自にデータ収集を行うものもありますが、実際の運用データとの差が大きかったり、分析の精度が低いことで精度の高い分析が行えず課題の抽出に至れなかったり、最悪のケースでは、間違った検証結果の理解につながったりすることもあります。

LPOの現場で、LPの分析を長年行ってきた弊社の経験から、LPのABテストツールに欠かせない機能・特徴は以下4点あります。

・GA4(Googleアナリティクス)と連携していること

・テストの立ち上げが容易であること

・テスト条件を設定できること

・テスト結果が一目でわかること

1つ1つご紹介していきましょう。

GA4(Googleアナリティクス)と連携していること

当然ですが、ABテストのゴールは「テストの実施」ではなく、「仮説の検証を行うこと」にあります。

そして、立てた仮説の正誤を判断するためには、正確なデータが必要不可欠です。

そのデータとして、弊社がGA4(Googleアナリティクス)との連携をおすすめする理由は、Googleの持つ、ユーザー分析のアルゴリズムにあります。

来店するユーザーが実際に目の前に存在するリアルビジネスと異なり、WEBページに流入するユーザー1人1人を識別したり、新規/リピーターかを判断したり、どのような経路/広告手法で流入に至ったのかなどを分析をすることは非常に困難です。

そんな中で、Googleはその圧倒的なデータ量と、広告データとの連動により、LP分析に必要なユーザーの属性・行動データの高精度での取得を実現しています。

そのGoogleが提供しているWEB分析ツールこそが「Googleアナリティクス」であり、その最新バージョンが「GA4」です。

旧バージョンである「UA(ユニバーサルアナリティクス)」は世界中で広く使用されていましたが、2023年7月をもってサービスが終了することとなり、全世界でGA4への移行が急務となっています。

しかし、UAと比較するとGA4はまだまだ普及しきっておらず、使い方もわからないマーケターも多いため、必然的にGA4と連携できるABテストツールも少ないのが現状です。

そこで、CVXは精度の高いLPのデータ分析のためにGA4との連携を実現

また、連携方法も簡単で、複雑な手順なく、1分ほどで完了します。

GA4側での設定も不要なので、GA4をまだ使いこなせていない方でも容易に連携いただけます。

こちらの連携方法は次章でご紹介させていただきます。

テストの立ち上げが容易であること

広告の受け皿となるLPにとって、広告が回っている以上、1セッションたりとも無駄にしたくないというのがマーケターの本音だと思います。

そのためにも、テストの実施が決定したら、なるべく早くテストを開始することが検証においては非常に重要であり、ツールの選定においても選定ポイントの1つになります。

ツールによっては複雑な設定が必要であったりするケースもあり、ツールに関するノウハウを持った方でないとテストを実行できない場合もあるため、

・誰でも簡単にテストを開始できるか

・短い時間でテストを開始できるか

といった手軽さを実現できるツールを導入することで、LPOの改善スピードも上げることが可能です。

テスト条件が設定できること

ここでの「テスト条件」とは、ある特定の状況下においてのみ、ABテストを発火させることを指します。

たとえば、

・メルマガで流入したユーザーのみでテストしたい

・検索広告で流入したユーザーのみでテストしたい

・SNS広告での流入は逆にテストページは見せたくない

といった場合に、

メルマガ用のテスト、検索広告用のテスト、SNS広告用のテストをぞれぞれ用意するのはかなりの工数がかかり、管理も煩雑になってしまうため、あまり現実的な運用ではありません。

その際に役立つのが「テスト条件」の設定です。

・メルマガからの流入を検知した場合にテストを実施する

・SNS広告での流入を検知した場合にはテストを実施しない

といった設定を1つのテストの中で行うことで、個別条件のテストやページを用意する手間を省くことができるため、より柔軟性高く・運用に最適化したテストを実施したい方には必要不可欠な要件となります。

テスト結果が一目でわかること

テスト実施中は、当然ながら運用状況を逐一確認する必要があります。

その際に、オリジナル/テストページのそれぞれの運用データにたどり着くまでに時間がかかったり、オリジナルとテストの比較を個別に計算しなくてはならないとなると、かなりの手間になってしまいます。

日々忙しいマーケターにとって、データへのアクセスの容易さは業務効率の向上はもちろん、状況判断までの時間短縮を実現する重要なファクターです。

そのため、ツール選定の際には、テスト開始までの容易さはもちろんですが、テスト開始後の運用にまで手の届く仕様となっているかも押さえておきたいポイントの1つになります。

実践編:GA4との連携方法

では実際にCVXとGA4を連携する手順をご紹介します。

連携したいGA4のアカウントにログインする

CVX上での設定の前段階として、CVXと連携したいGA4にログインする必要があります。

編集権限を持ったアカウントでGA4にログインいただき、連携したいGA4のアカウントにログインします。

CVXと連携したいGA4にログイ

CVXにログインし「プロジェクト設定」を開く

続いてCVXにログインし、プロジェクトを選択後、サイドメニューから「プロジェクト設定」を選択します。

前の手順でGA4へのログインが済んでいる場合、下記イメージのようにGoogleアナリティクスのアカウントが選択できるようになります。

CVXとGA4の連携

プルダウンを開いて、連携したいGA4のアカウントを選択します。

連携したいGA4のアカウントを選択

CVXと連携したいGA4のプロパティを選択

GA4アカウントの選択ができたら、そのままプロパティの選択に進みます。

GA4アカウントを選択すると、自動的にそのアカウントにぶら下がるプロパティをCVXが読み取ります。

「GA4のプロパティ」のプルダウンから連携したいプロパティを選択します。

「GA4のプロパティ」のプルダウンから連携したいプロパティを選択

上記2つの選択が完了できれば設定は完了です。

このように簡単な手順で容易に連携できることがお分かりいただけるかと思います。

「GA4のプロパティ」とアカウントを連携

実践編:ABテスト機能の使い方

続いて、ABテスト機能の使い方をご紹介させていただきます。

こちらも簡単な手順でテストを開始できます。

1.メニューからA/Bテストを選択し新たなテスト作成を開始

先ほどのGA4と同様に、まずはサイドメニューから「A/Bテスト」を選択します。

メニューを開くと右上に「新規作成」のボタンが表示されるので、そのボタンをクリックします。

ABテスト新規作成

するとテスト名を設定するポップアップが表示されるので、任意のテスト名を設定します。

先ほどの一覧に新しいテストの枠が生成されるので、そちらを選択するとテスト設定の画面に進みます。

ABテスト新規作成
ABテスト新規作成

2.テスト条件を設定

ここからABテスト設定の肝となる設定に入ります。

とは言っても、たったの3項目を設定するのみの簡単な手順です。

以下の画面内の3つを指定するだけでテストを開始することができます。

ABテスト新規作成

01)テスト対象の決定

CVXで作成したページのうち、どのページとどのページでテストを行うかを選びます

プルダウンを選ぶと、プロジェクト内のページ一覧が表示されるので、オリジナルに指定したいページとテストページに指定したいページを選択します。

これだけでABテスト対象の指定は完了です。

02)振り分け比重の決定

振り分け比重とは、「各テストパターンが表示される割合」を指します。

たとえば、オリジナルとテストの2パターンでのテストを実施する場合、綺麗に50%の確立で運用することが一般的ですが、そこをあえてオリジナルが表示される確率を増やしたり、逆にテストパターンが表示される確率を増やすことも可能です。

03)テストの発火条件の設定

デフォルトの状態では、ABテストは基本的に「オリジナルページに流入したユーザー」のすべてで発火するようになっています。

ただ、運用状況によっては、「検索広告から流入したユーザーのみ」や「SNS広告から流入したユーザーのみ」にテストを実施したいケースもあると思います。

その際に設定するのがこちらの発火条件です。

ページに設定されたutmパラメータを読み込んで、設定した条件と合致した際にABテストが動くような機能となります。

そのため、もしこの機能をお使いになる際には、広告出稿しているURLにutmパラメータを追加する必要があるため、設定の際は広告の運用画面上での設定や広告を管理されている方にutmパラメータを付与いただくように連携するのを忘れないようにしましょう。

ABテスト設定完了

上記のイメージは、

・オリジナルに流入するすべてのユーザーに対して

・50%の確立でいずれかのページを表示させる

ための設定となります。

ここでは特にテストの発火条件を指定していないため、対象ページをプルダウンで選択し、比重に「50」と入力するだけの2ステップで設定が完了しました。

作業時間は1分に満たず、スピーディーにテスト開始ができ、手順も非常にシンプルなため誰でも簡単に設定を行えることがお分かりいただけるかと思います。

04)たった3秒!勝利したテストページを管理画面でオリジナルページに即時書き換え

A/Bテストで最も盲点となっているのは、テストパターンのCVRがオリジナルページを上回った時にテストパターンの要素をオリジナルページに反映する作業です。これが簡単にできるかどうかがとても重要だと、A/Bテストの経験者であればあるほど、「この作業を簡素化できないか?」と思っているのではないでしょうか。

一般的なA/Bテストツールの場合、テストの立ち上げは簡単にできるものの、勝利した要素を元のページに反映する機能はないため、この反映作業は社内や社外のコーダーやエンジニアに依頼しなければいけません。

具体的には、下記のような工程が発生するでしょう。

(工程1)勝利した要素を元のページに反映するためのhtmlやcssの追加・編集を行う

(工程2)追加・編集したファイルをサーバにアップロードする  

(工程3)正しくページが表示されているか表示チェックする

仮に、各工程ごとの作業がそれほど多くないにしても、別々の人が上記工程を担当する場合、各工程に1営業日要すると、元のページに反映するだけで、3営業日も時間を要することになります。

このオリジナルページの反映は、CVXのA/Bテスト機能であれば、ノーコードで、たった3秒勝利したテストページ管理画面でオリジナルページに即時書き換えが可能です。

※勝利したページのURLを元のページのURLに入れ替えるだけ

A/Bテストを連続的に行っていく場合、このオリジナルページへの反映作業がボトルネックとなり、 中途半端にランディングページの効果検証が終わってしまうケースがありますが、CVXのA/Bテスト機能の場合、テストの立ち上げから元のページへの反映まで、URL一括書き換えで対応できるため、工程1→工程3を大幅にショートカットすることができます。

これにより、本来理想としていたランディングページ改善のPDCAをストレスなく、シームレスに内製化することができるようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

CVXの活用講座として、最近ホットな「GA4」と「ABテスト」に焦点を置いた、「今」まさに必要なLPOツールの機能についてご紹介させていただきました。

まだまだ馴染みのないGA4との連携や、ツールによっては複雑になりがちなABテストの設定が「誰でも」「簡単に」行えることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

この記事が成果改善に向き合うすべてのWEBマーケターの方の役に立てたら幸いです。

また、導入をご検討いただけるお客様に対して、今回ご紹介した機能以外のご紹介や導入支援も行っていますので、興味をお持ちの方はぜひ一度お気軽にお問い合わせくださいませ。

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