KAIZEN REPORTブログ

2017.7.28 | LPデザイン制作の改善

ランディングページ制作における制作費用の考え方

ランディングページ制作における制作費用の考え方

 

はじめに

 

自社の商品やサービスをネット上で販売するために活用されるランディングページ。売りたい商品・サービスをユーザーに紹介する、いわゆるネット上のお店のような存在です。

 

そんなランディングページの制作を外注する際に、検討材料の1つとなるのが「制作費用(料金)」ではないでしょうか。

様々なランディングページ制作会社がある中、各社で制作費用が異なるため、一体どの制作会社に頼めばいいのか、選定に悩んだことのある方もいらっしゃるかもしれません

 

今回の記事では、ランディングページ制作における費用の考え方について、大きく3つのポイントに分けて説明していきます。

 

 

ランディングページの制作費用を理解するための3つのポイント

 

POINT1. 制作工程で発生している作業を理解する

 

POINT2. 制作会社によって制作費が異なる理由を理解する

 

POINT3. 工数と品質の関係を理解する

 

 

 

POINT1. 制作工程で発生している作業を理解する

 

適正価格を知るためには、まずランディングページができあがるまでに、どのような作業が発生しているのかを把握する必要があります。

人が手を動かすことが前提となるため、シンプルにコスト=工数という等式が成り立ちます。

 

制作が完了するまでにかけてくれる工数を把握し、はじめて、今発注を検討している制作会社の料金が適正かどうかを判断する材料になるのではないでしょうか。

 

ランディングページの制作工程は大きく以下の4つに分けることができます。

 

ランディングページの制作フェーズ

 

STEP1. 事前調査・商品理解

 

STEP2. ワイヤーフレーム・構成案・ライティング

 

STEP3. デザイン

 

STEP4. コーディング

 

 

ランディングページ制作は基本的にこの流れに沿って進行され、それぞれのステップでどれだけの工数をかけるか(かけてもらえるか)によって、制作費用が決定します。

 

例えば、STEP1.の「事前調査・商品理解」では、商品/サービス理解・ペルソナの設定・既存ページ分析・広告レポートの分析・キーワードリサーチ・想定キーワードの選定・競合ページ・ヒアリング・ページテーマの設計など、ざっと挙げただけでもこれだけの作業が発生します。

 

また、それぞれのステップにおいても、上記と同程度の作業量が発生しています。

 

ランディングページは、制作工程の中で上記のような細かな作業を1つ1つ積み重ねていくことで完成します。つまり、制作費用も、その行った作業の1つ1つの工数の積み重ねで決まります

 

例えば、コーディングひとつをとっても、1コンテンツ内の画像を大きくスライスするのか、各要素を細かくスライスし、マークアップするのかによっても工数が変わりますし、後々の改善作業を考えて編集しやすいコード設計にするかどうかによっても、また工数が大きく変わってくるのです。

 

各フェーズの作業内容

 

 

POINT2. 制作会社によって制作費が異なる理由を理解する

 

なぜ、制作会社によって費用感に大きな差があるのか。

それは、制作会社によって得意とする制作手法のパターンがあり、その手法によって、工数も大きく変わってくるからです。

 

大きくはこの2つに分類されます。

 

パターン1. 安さにこだわり、スピードを最優先とするパターン

 

パターン2. 質にこだわり、成果を最優先とするパターン

 

 

わかりやすいように、身近な飲食店を例にとってみましょう。

 

パターン1.は制作単価を安くしている分、1つ1つの案件にかける時間を極力減らし、回転率で勝負する、いわばファーストフード店のようなイメージです。

 

対して

パターン2.は、制作単価が高い分、1つ1つの案件に対してしっかりと時間と工数をかける(かけられる)、いわば高級フレンチのようなイメージです。

 

ファーストフード店は、コストを抑えるために、どんなお客様に対しても、決まったメニュー、決まった手順、決まった味で提供しています。

 

そんなファーストフード店に行って、「お金をもう少し出すから、高級フレンチのフルコースを作ってくれ」といったところで、対応してもらえないでしょう。

 

また同様に、高級フレンチに行って、「300円ですぐに食べられるメニューを考えて作ってくれ」と注文をしても、対応してもらえないでしょう。

 

これは、ランディングページ制作でも同じなのです。

 

 

POINT3. 工数と品質の関係を理解する

 

前述の通り、ランディングページの制作費用は、かける(かけられる)工数の総和で決定します。

質や成果にこだわりたいのであれば、じっくり時間と工数をかけて制作を行い、コストを抑えたいのであれば、単純に制作にかける(かけてもらう)工数を削ってしまえばいいのです。

 

たとえば、制作費用を安く抑えている制作会社は、定型のヒアリングシートなどを用いて、クライアント側に商品・サービスの特長や魅力を整理してもらう作業を請け負ってもらうことで、商品理解にかける時間と工数を削減し、コストを抑える努力をしています。

 

依頼する制作会社が、多少の商品理解度が足りないままでも、まずは立ち上げのコストとスピードをとにかく重視したいのであればそれでいいという場合もあるでしょう。

 

LP制作の違い

 

しかし、あくまでランディングページの目的は「自社の商品・サービスを売ること」であることを忘れてはいけません。

 

ランディングページはオンライン上のお店であり、24時間働く営業マンです。

どんな魅力的な商品・サービスであろうと、それを売っている営業マンがその商品の特長や強みを理解していなければ、せっかく訪れてくれたお客様も逃してしまいます。

 

成果への期待値

 

つまり、単純化すれば、このような方程式が成り立ちます。

 

 

制作費が高い=工数がかけられる=精度が上がる

 

制作費が安い=工数がかけられない=精度が下がる

 

 

上記のうち、どちらが正解というものは存在しません。成果と価格のバランスを見ながら、折り合いのつくポイントを探すことが重要となります。たとえば、事業立ち上げ時はスピードを重視し、コストを抑え、細かな改善を繰り返しながら、良いものに育てていこうという考え方もあります。

 

しかし、広告予算を投下している以上、ランディングページは常に成果を求められます。

その意味では、とりあえず制作したランディングページでは、成果が上がらず、結局リニューアル制作をして、かえって費用が嵩んでしまうというリスクもゼロではありません。

 

であれば、初期構築の段階で、しっかりと仮説を持って良いものを作るほうが、より検証しやすく、改善もしやすいとも言えます。

 

そのため、何を重視して外注するのかしっかり決めた上で、発注することが大切になります。

 

 

CVRが1%変わるだけで、売上が大きく変わります。

 

では、制作費をしっかりかけて、質の良いランディングページを制作すると成果はどのように変わるのでしょうか。

 

その答えは、「コンバージョン率」という指標に表れます。

 

コンバージョン率は、投資している広告費に対して、見合った成果が出ているかどうかを判断する大きな基準となります。コンバージョン率は「コンバージョン数/ランディングページに訪れた人数×100」で計算することができます。

 

ここでは、「商品の購入」をコンバージョンポイントとして設定したケースを例に解説します。

 

コンバージョン率比較

 

仮に10,000人のユーザーがページに訪れて、その中の50人が単価10,000円の商品を購入した場合、コンバージョン率は0.5%、売り上げが500,000円となります。

 

ところが、このコンバージョン率が1.5%に上がると(150人が購入する)、売り上げ金額は1,500,000円にも昇ります。このように、コンバージョン確度の高い、質の良いランディングページを制作することで、費用対効果の改善に繋がるのです。

 

 

(参考)安く早く高品質なランディングページを用意する方法

 

ここまで工数と品質の相関について、「精度が高い=費用がかかる」ということをお伝えしてきましたが、「成果は絶対欲しいけど、できるだけ安く早く制作したい」というのが、発注する側の本音だと思います。

 

また、コロナウィルスの影響により「広告の運用コストを慎重に見直さなければならない」「コストをかけるなら出来るだけ効率よく運用したい」といった方も少なくないはずです。

 

外注することで、それが実現できればいいのですが、先に挙げたような理由で実現はどうしても難しい場合もあります。

 

そこで、もう1つの選択肢として、「インハウスで制作する」という方法があります。

 

インハウスとは、「企業内」という意味で、企画から構成・デザイン・コーディングに至るまで、全て自社完結させてランディングページを制作・運用する考え方です。

 

もともと商品理解が深く、かつ、現場の社内のスタッフが制作を行うため、外注した際に都度発生するコミュニケーションコストをそっくり削減できるため、その分スピード、効率性が上がります。

 

とはいえ、簡単にインハウスで制作ができるのであれば苦労はしません。「デザインやコーディングの専門知識がない」「リソースが回らない」など、様々な事情で内製できない企業も多いと思います。

 

そこで今注目されているのが、WEBページ作成を簡単に行える制作ツールです。

 

国内外で様々な企業が独自に制作ツールを開発していますが、コンバージョンラボでも、自社でスピーディーにLPOを回したいと考えていらっしゃる企業様の声に応えるため、ランディングページの制作/改善に特化した運用ツールを提供しています。この機会に簡単にご紹介したいと思います。

 

LPOクリエイティブ改善支援ツール「CVX(シー・ブイ・エックス)」

 

CVX

 

CVXは、コンバージョンラボが開発した、ランディングページの制作・改善に特化したツールです。

デザインやHTMLの知識がなくても、ランディングページの制作や改善を簡単に行うことができます。

 

A/Bテスト、専用エディタによるデザイン編集、CV改善のための数値計測にも対応。普段お使いのGoogleアナリティクスの連携からGoogleタグマネージャーの連携まで、自在にカスタマイズできる柔軟性を併せ持ったLPOツールです。

 

このようなニーズにお応えするために開発しました。

 

 

・誰かに全てを頼らずに自分で改善をしたい。

 

・思いついた改善施策を素早く実装したい。

 

・A/Bテストをテンポよく回したい。

 

 

また、50種類以上のデザインテンプレートを用意していることも大きな特長です。業種ごとに搭載されている様々なテンプレートを利用し、穴埋め感覚に近い形で、簡単にランディングページの作成が行えます。

 

詳しくはこちらのページでもご紹介しています。

https://lpo.conversion-x.jp/lp02

 

実際にCVXを活用したランディングページの制作過程を記事にしておりますのでこちらも合わせてご高覧ください。

LP制作ツールを活用してインハウスでランディングページを制作する

 

 

まとめ

 

このようにランディングページを外注する場合、質の高さや成果への精度を求めるのであれば、その分しっかりと工数と費用をかける必要があります。

どうしても安く、早く、かつ成果の出るページを制作したいのであれば、制作ツールを活用しながら、自分の手で制作する方法があります。

 

どちらが正解ということではありませんので、それぞれの目的に合った最適な手法を選択することが重要です。