KAIZEN REPORTブログ
2018.3.27 | 広告運用の改善
広告表示オプションを活用して運用効率を改善する
今回はGoogle Adwordsの広告表示オプションのご紹介をしたいと思います。
広告表示オプションとは、リスティング広告で設定する広告文の他に、お店やサービスの内容を追加で表示させることのできる機能になります。
広告表示オプションを設定することでユーザーに提供する情報量が増え、掲載面の拡大も期待できます。また、広告をクリックされる機会が増えれば、その広告としての評価も高まり、競合より有利に出稿できるようになります。
他にも、『サイトリンクオプション』のように広告のリンク先を複数設定できるものや、電話番号を表示させ、広告の表示から直接電話発信を促すものもあります。このように広告からの導線を増やすことでサイトのユーザビリティーを高めることも期待できます。広告表示オプションを設定することは、広告主側にも、ユーザー側にもメリットがあるといえます。
広告表示オプションの機能
広告表示オプションにはいくつかの機能があります。
・サイトリンク表示オプション
広告文とは別のリンク先を設定し、ユーザーが求める情報に遷移させやすくするオプション
・コールアウト表示オプション
商品やサービスの情報を補足できます(クリックはできません。)
・構造化スニペット表示オプション
商品やサービスの特性を、あらかじめ設定されている項目から選び設定することができるオプション
(ヘッダーの例)設備:ブランド:到着地:サービス:タイプ など
・価格表示オプション
広告文とは別に商品やサービスの価格訴求が可能なオプション
・住所表示オプション
Googleマイビジネスで設定している、住所情報をGoogle Adwordsと連携させることで店舗の住所情報を追加で表示させることができます。
他にもいくつかの広告表示オプションがあります。Yahoo!スポンサードサーチにも名前は違いますが、同様の機能の広告表示オプションがあります。※Yahoo!では未対応のものあります。
注意していただきたいのはこれらの機能があくまでオプションという機能であり、設定すれば必ず掲載されるというものではないことです。広告表示オプションの表示の有無は広告の品質や掲載順位に関わっているため、掲載順位が低かったり、品質スコアの低い広告では広告表示オプションは表示されず、通常のテキスト広告のみ表示されることになります。
住所表示オプションについて
広告表示オプションの説明が長くなってしまいましたが、
今回はこの表示オプションの中でも『住所表示オプション』について紹介したいと思います。
・住所表示オプションとは
住所表示オプションとは、テキストの広告文の下に店舗の住所が表示されるものです。こちらは複数店舗を登録している場合であれば複数表示されますので、掲載面の拡大にも役立ちます。こちらのオプションをクリックするとGoogleマップが立ち上がり、店舗の位置が表示されます。地図情報の他にも登録してある画像と店舗の営業時間や電話番号などの情報が表示されます。広告表示オプションが表示されることで、検索しているユーザーに対し近くの店舗の位置情報を提供することができ、よりユーザーの行動を促しやすくなります。
※表示例
・マイビジネスとの連携
住所表示オプションの設定にはGoogleマイビジネスの登録が必要になります。Googleマイビジネスは、Googleのサービス上で公開するビジネス情報を管理したりできる無料ツールです。
このGoogleマイビジネスのアカウントと、リスティング広告用のGoogleAdwordsのアカウントを連携させることで、上の表示例のような住所表示オプションを表示することができるようになります。
また、リスティング広告だけでなく、Googleマップ上での検索にも広告を表示させることができるようになるため、広告の表示機会の拡大にもつながります。
住所表示オプションを用いた改善事例①
【業界】
保険業界
【成果地点】
相談申込み
【課題】
全国200店舗以上で展開しているが、Googleマップ検索の際、「保険相談 ○○※地名」などで検索すると競合の広告出稿が上位に表示されていた。当時、Googleマップ上での広告出稿はしていなかったものの地図上からある程度の流入数があり獲得に結び付いていたことが分かっていた。競合の広告よりも優位に表示できれば獲得数の拡大が見込めた。
【解決】
住所表示オプションを設定することにより、Googleマップ上への広告出稿を開始。また、リスティング広告上でも店舗情報の掲載を開始した。住所表示オプションからの電話を計測したところ月170件以上の問い合わせが増え、40件の獲得増加に繋がった。
また、このことからユーザーの多くが「保険相談 × ○○※地名」で検索し、店舗情報を知りたがっているということが分かり、エリアの掛け合わせワードを強化するほか、店舗が入店している施設名を新たに追加することで取りこぼしを防ぐことができるようになった。
住所表示オプションを用いた改善事例②
【業界】
カラオケ・パーティールーム
【成果地点】
オンライン予約
【課題】
東京都内で複数店舗経営しているが、競合が多く、ウェブからの集客が伸びず、ユーザーを取りこぼしていた。広告出稿はリスティング広告のみであったが、店舗近隣にいるユーザーへより効果的に広告配信ができないかと考えていた。
【解決】
Googleマイビジネスを開設し、住所表示オプションを設定。Googleマップ上での広告掲載も同時に開始された。Googleマップ上ではユーザーの位置情報に基づき広告が配信されるので、店舗に近いユーザーの取りこぼしを防ぐことができた。Googleマイビジネスとの連携、住所表示オプションの設定後は、広告の表示回数、クリック数ともに増加しウェブからのオンライン予約件数が約20%増加。また、自然検索からのサイトへの流入も増えた。
まとめ
このように広告表示オプションを活用することで、広告表示機会の増加や、掲載面の拡大などを期待することができます。また、広告表示オプションを設定し、その広告がクリックされることでアカウントの品質が高まります。その結果、広告の配信効率を改善することができます。
他にも新たに設定した導線からユーザーの思わぬ行動も発見できるなど、Webマーケティング上での有意義な情報を得ることもできます。
ぜひ広告表示オプションを活用して運用効率の改善をしてみてください。
記事協力:株式会社コンバージョンアド