KAIZEN REPORTブログ

2016.3.28 | 広告運用の改善

リスティング広告で効果を出すための「掛け合わせキーワード」の考え方

リスティング広告で効果を出すための「掛け合わせキーワード」

 

今回もリスティング広告をテーマに記事を書きたいと思います。

 

 

 

 

以前、「除外ワードの設定」というテーマの記事を書きましたが、今回は、広告主がユーザーを獲得するために重要な「掛け合わせキーワード」の考え方を記載します。

 

 

 

 

 

「掛け合わせキーワード」とは?

 

 

 

 

基本的なお話ですが、リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索された際に上部や右側(現在Googleは右側表示はされない)に表示される広告のことです。

 

 

 

 

この際に検索されるキーワードが、複数のキーワードを掛け合わせて検索されることからそのキーワードの要素を軸キーワード掛け合わせキーワードなどと呼びます。

 

 

 

 

軸キーワードは、サービスの対象を意味しており、掛け合わせキーワードは検索しているユーザーの目的を意味します。

 

 

 

 

例を挙げると、検索されたキーワードが「学習塾 比較」の場合、軸となるキーワードは「学習塾」、掛け合わせキーワードは「比較」という捉え方をします。

 

 

 

 

最近では、掛け合わされているキーワードは2語から3語、4語など多くのキーワードを掛け合わせて検索するユーザーが増えている傾向があります。

 

 

 

 

私たちはこの掛け合わせキーワードのことを特に「検索動機」と呼んでいます。

 

 

 

 

今回はこの掛け合わせキーワードについてフォーカスします。

 

 

 

 

 

「掛け合わせキーワード」の考え方

 

 

 

 

上記で掛け合わせキーワードとは「検索動機」だと書きました。検索しているユーザーが得たい情報や起こしたいアクションが、対象となるサービスについて掛け合わされているので、まずは検索するユーザー像を明確にイメージすることが非常に重要です。

 

 

 

 

イメージするための方法を2つご紹介します。

 

 

 

 

ペルソナ(具体的なユーザー像)

 

 

 

 

広告主(ビジネスを展開している事業者)の目線で、提供しているサービスの対象者となる主要ターゲットをペルソナを使って設定します。

 

 

 

 

基本的に広告主は、ビジネスのターゲットとなる対象者をイメージして商品設計やサービス提供を行っていると思います。このターゲットを確認し、そのターゲットをペルソナにて詳細なイメージに落とし込みます。

 

 

 

 

例えば、中学受験向けの学習塾を全国的に展開している広告主の場合、小学校低学年もしくは中学年の子供を持つ主婦がターゲットとなるとします。

 

 

 

この場合、年齢や家族構成、性格、趣味など詳細なプロファイルを作成する方がイメージが湧きやすいのでオススメです。

 

 

 

 

プロファイル設定後、その人物が起こすと想定されるアクションや目的を想像して掛け合わせキーワードを洗い出していきます。

 

 

 

 

比較、口コミ、キャンペーン、体験入学、受験対策、マンツーマン・・・

 

 

 

 

さらに、その人物の日常の行動動線をイメージして検索に至る可能性がある掛け合わせキーワードを洗い出していきます。

 

 

日常の行動動線をイメージ 

 

 

サービスとの関連性は低くなりますが、ターゲットの日常生活を想像した際にイメージできるキーワードで、広告出稿が少なく検索数が多い場合、非常に有効な場合もあります。

この様にターゲットとなるユーザーのアクションや目的、さらには生活動線をイメージして掛け合わせキーワードを考えることによってより効果的に広告を表示させることが可能です。

 

 

 

 

ツールを使用して関連性の高いキーワードを抽出する

 

 

 

 

次はツールを使用して掛け合わせキーワードを抽出する方法を記載します。

 

 

 

 

まずは、リスティング広告アカウントから情報を取得して抽出する方法です。

 

 

 

 

・Yahoo!、Googleアカウントからキーワードアドバイスツールを使用する。アカウント内にあるキーワードアドバイスツールにて軸ワードと対象となるページのURLを入力するとキーワード候補が出てきます。

 

この中から掛け合わせされているキーワードを抽出します。

 

・シソーラスツールを使用する。

上記アカウントから掛け合わせキーワードを抽出した後に、シソーラスツール※を使用して類義語を抽出します。(※weblio類語辞典などのようなシソーラスツール)

 

・検索クエリレポート機能を使用する。

広告を実施した一定期間の検索クエリデータを取得して掛け合わせキーワードを抽出する方法です。抽出後、キーワードアドバイスツールの場合と同様にシソーラスツールも使用して掛け合わせキーワードを拡張していきます。

 

この方法は、ユーザーの動機や生活動線などを中心に創造的に掛け合わせキーワードを考えるのでは無く、検索数などの市場の数値を元にしたキーワードを作成方法になります。

 

 

 

 

以上がツールを使用した掛け合わせキーワードの抽出方法になります。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

 

以上の様にユーザーの動機を示す掛け合わせキーワードを抽出する方法にも色々あることがわかると思います。そのため、戦略に沿ったキーワードの抽出方法の選定が必要です。

 

 

 

 

広告予算を比較的大きい規模で展開し、マーケティングデータを取得して最適化を図る場合や少額から確度が高いと想定されるキーワードのみ配信を行い徐々に規模の拡大を図る場合など色々ありますが、広告主の状況に合った様々な戦略があると思います。それらの状況に合わせて掛け合わせキーワードの抽出方法を組み合わせて選択していく形がおすすめです。

 

 

 

 

組み合わせてキーワードを選定することにより運用していく中で多角的に獲得に至るキーワードが発生することがあるからです。

 

 

 

 

このようにキーワードの掛け合わせを工夫し、ユーザーとの接点を増やしていくことで、

ランディングページへの流入ユーザーの数も質も大きく変わってきます。

 

 

 

 

是非試してみてください。

 

 

 

 

記事協力:株式会社コンバージョンアド