KAIZEN REPORTブログ

2016.5.23 | LPデザイン制作の改善

ランディングページのシナリオ設計に法則はあるか?

ランディングページのシナリオ設計に法則はあるか?メインビジュアル

 

ランディングページのシナリオやストーリー設計には成功の法則があるのか?と聞かれることが稀にあります。

 

 

 

 

しかしながら、世の中に同じ商品やサービスはひとつとしてないので、残念ながら、一概には絶対の法則があるとは言えません。

 

 

 

 

それぞれの商品・サービスの特徴とユーザーニーズを踏まながら、オリジナルでシナリオ・ストーリーをつくることがコンバージョン率が高いランディングページを構築する肝になるかと思います。

 

 

 

 

また、競合製品が多い市場の場合は、競合製品がランディングページ上で訴求している内容や、コンテンツ・シナリオを分析し、取捨選択しながら、他社とは異なるランディングページのシナリオをつくるということも必要になりますので、その意味でも、市場によって構築すべきランディングページは異なるとも言えます。

 

 

 

 

とはいえ、法則とは言えないかもしれませんが、大まかな指針となるシナリオ・ストーリー設計の考え方はあります。

 

 

 

 

 

ユーザーを2種類に分けて考える

 

 

 

実際に制作して改善運用を行なっているランディングページを数多く見ていると、ひとつの傾向が見えてきます。

 

 

 

 

コンバージョンラボではヒートマップを活用した分析を行うことが多く、その傾向からすると、平均的にどのランディングページでもファーストビューから3〜4個目くらいのコンテンツで離脱する人が6〜7割います。

 

 

 

 

逆に言えば、多くのユーザーは、そのランディングページの前半で、申し込み・購入などのコンバージョンをするかを決めていると言えます。

 

 

 

 

一方で、数は減少しながらも、最下部までスクロールしてコンバージョンをするユーザーも一定数います。

 

 

 

つまり、前半でコンバージョンするユーザーを「即決派」後半でコンバージョンするユーザーを「慎重派」として区分けすることができると思います。

 

即決派向けコンテンツ・慎重派向けコンテンツ区分け

 

 

 

 

 

即決派と慎重派がいることを前提にシナリオをつくる

 

 

 

即決派と慎重派を比較すると、3つめか4つめのコンテンツで離脱またはコンバージョンするユーザーが6-7割と考えれば、即決派のほうが数は多いでしょう。

 

 

 

 

そのため、前段の3-4つめまでのコンテンツまでに何を盛り込むのかが重要になります。

 

 

 

 

まずファーストビューです。

そのユーザーが即決派・慎重派かどうかはキャッチコピーやビジュアルをつくる上で、判断できないので、即決派・慎重派ということはあまり考慮せずに、全体として狙っている該当ユーザーのニーズや悩みを捉えながら、しっかりとユーザーインサイトを行った上での、キャッチコピーやビジュアル設計を行います。

 

 

 

 

ファーストビューの設計については、以下の記事もご参考ください。
ランディングページのファーストビューデザインを集めました。
ファーストビューでココロを掴むランディングページを。

 

 

 

 

ファーストビュー以下の前半のコンテンツの鍵になるのが、そのランディングページで伝えたいことを端的にまとめるということです。

 

 

 

 

言い換えるならば、ランディングページ全体を通じて伝えたいことの見出し的な役割となる情報をファーストビュー以下の前半のコンテンツとして配置するということです。

 

 

 

 

つまり、前半の3-4コンテンツを見れば、その商品・サービスの特徴や価値がだいたいわかるということです。その段階で、興味を持った即決派のユーザーなら、コンバージョンをします。

 

 

 

 

では、後半のコンテンツについてですが、後半は前段で伝えた見出し的なコンテンツをさらに噛み砕いて伝えていく詳細コンテンツとして考えましょう。

 

 

 

 

慎重派のユーザーはひとつのひとつの情報をしっかり読み込み、自分にとって有益な商品やサービスであるかを見極めてからコンバージョンします。

 

 

 

 

ですから、後半ではより具体的な商品・サービスの情報を伝えることが大切です。

さらには前半の見出しコンテンツには盛り込めなかった、付帯情報なども合わせて伝えても良いでしょう。

 

lpコンテンツ概要

 

 

 

 

 

ランディングページは短いほうがいいか?長いほうがいいか?

 

 

 

ランディングページは短いほうが良いか、長いほうが良いか?

 

 

 

 

このことは、よく議論のテーマにあがることですが、ユーザーを一律で考えずに、即決派と慎重派の2つのタイプがいることを考えれば、前半と後半に分けて2段階の情報レベルがあるほうが取りこぼしがないと言えます。

 

 

 

 

そう考えると、短いよりも一定の長さ(=一定の情報量)があったほうが良い場合が多いと言えるのではないかと考えられます。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

まとめますと、ランディングページのシナリオをつくる上でのひとつの指針として、ユーザーのコンバージョンの仕方を考慮し、情報のレベルを前半(要約)・後半(詳細)というように大まかな段階に分けて、情報を配置・設計していくという考え方があります。

 

 

 

 

このことを念頭に押さえておくだけで、何から情報を伝えていいからわからないと迷った場合にも
シナリオ・ストーリー設計に着手しやすいのではないかと思います。

 

 

 

 

今回は、ランディングページのシナリオやストーリー設計の法則について考えてみました。